ご供養について

この東海地方、なかでもかつて繊維の街として栄えたこの一宮には、戦後、日本各地から出てこられて、日本の復興と発展に尽くされた方がたくさん住んでいらっしゃいます。
地元を離れ、50年~70年経ち、お寺とのお付き合いのない方も多いのではないでしょうか。
この国に生まれ育ち、仏さまとご縁を結ばないでこの世を去っていくのは、寂しいことだと私どもは考えます。
どうか、遠慮なくご相談ください。宗派は問いません。
お布施やお供え物の事なども、遠慮なくご相談ください。

なぜ供養するの?

私たちは、亡くなった方に「ありがとう」「わすれないよ」「元気でいるよ」「ごめんね」「見守ってください」「安らかに眠ってください」など、いろいろな伝えたい気持ちがわいてきます。
亡くなった方も、私たちに「元気でいるか」「ありがとう」「世話になった」「しっかりやれよ」など、いろいろな思いを持っていることでしょう。
その気持を伝えたり、受け取ったりする一つの方法が供養です。供養をすることで、私たちも亡くなった方も心が穏やかになり、亡くなった方は私たちを見守ってくださるようになります。

どうやって供養したらいいの?

お釈迦様がご生涯の最後にお説きになった法華経には、お釈迦様が本当の仏様であり、ずっと私たちを見守ってくださること、人はだれでも仏様のもとに行くことができることが説かれています。
その法華経をお読みすることが一番の供養です。
灯明を灯し、香を焚き、花を飾り、亡くなった方が喜ぶものを供えましょう。

いろいろな供養(代表的なものを記しました)

・毎日の供養
お仏壇に水とお仏飯を供え、手を合わせましょう。ろうそく、線香を上げ、お経を読みましょう。花、果物、旅行の土産などを供えましょう。

・月命日(つきめいにち)
毎月の命日にお経を上げ供養いたします。

・祥月命日(しょうつきめいにち)
年に一度、お亡くなりになった月の命日に経を上げ供養いたします。

・年忌法要(ねんきほうよう)
一周忌・三回忌・七回忌などの数年ごとの節目の供養です。法事ともいいます。以降、13回忌,17回忌のように3と7のつく年に供養いたします。
できれば50回忌まで供養しましょう。兄弟、子ども、孫などが集まって亡くなった方に感謝の気持を表しましょう。

・施餓鬼供養(せがきくよう)
当山では春彼岸とお盆に施餓鬼法要を営んでいます。
卒塔婆を立て、大勢の僧侶の読経、所作により丁寧に供養いたします。

・永代供養(えいたいくよう)
お寺でお位牌をお預かりし、毎月命日に戒名を読み上げ供養いたします。永代供養料をお預かりします。年に一度、多くの僧侶を招いて施餓鬼供養を行う法要を営んでいます。

施餓鬼供養について

日蓮宗では、先祖供養の時、卒塔婆を立てて供養します。法華経の如来神力品には、「どんなところであっても、そこに塔を立てて供養しなさい。そうすれば、そこは仏さまが悟りを開かれ、教えを説かれた所と同じ神聖な場所になります。」とあります。
また、施餓鬼とは、自分の先祖に限らず、餓鬼道に落ちて苦しんでいる霊魂に、飲物、食物を施し、供養することです。
心證寺では、春の彼岸、五月の永代経、夏のお盆の年三回施餓鬼供養を行っています。ご先祖の各霊位の卒塔婆を立てて供養しましょう。

永代供養について

本堂内に位牌堂を設け、お位牌をお預かりしています。(現在お骨を預かることはできません。)
毎朝の朝勤の際に、月命日にあたる霊位の戒名を読み上げ、回向いたします。
お位牌をお預かりする際には、永代供養料を納めていただいております。住職にご相談ください。永代供養料は積み立てて、本堂や境内の整備、維持管理に充てています。