毎年 8月 第一日曜
盂蘭盆とはお盆のことです。8月（地方によっては7月）13日から16日までの4日間、先祖の精霊をむかえて追善の供養をする行事です。
昔、お釈迦様の弟子に、優れた神通力を持つ目連尊者という人がいました。自分の母が死後の世界でどうしているかを神通力をもって見たところ、餓鬼道に墜ち、飲むものも食べるものもなく、ひどい苦しみの中にありました。目連尊者が食べものや飲み物を送り届けようとしても、すべて炎となって燃えてしまいました。
お釈迦様にどうしたら母を救うことができるかと尋ねたところ、「目蓮尊者がみずからの悟りのみを求める修行をしているかぎりは、いくら神通力があっても救えない。自分だけが救われるのではなく、多くの人々を救う教えを信じなければいけない。お坊さんの夏の修行が終わる7月15日に、そのお坊さんたちを招いて精一杯のご供養をしなさい。そうすればお母さんは救われるでしょう。」と教えられたそうです。
お盆期間中は、家庭に精霊棚をもうけ、お坊さんに棚経に来ていただき、お寺参り、墓参りをします。お墓には塔婆を立てます。先祖有縁の精霊を供養するほか、無縁の精霊、十界の万霊にも供養を捧げることが大切です。
心證寺では、８月第一日曜日に施餓鬼法要を営み、塔婆供養をしています。ぜひ、ご参詣ください。